なぜ、国際政治学者から文明の話を聞かないといけないのか? もしかしたら、そう思われたかもしれません。
25歳でアメリカへと渡り、クレアモント大学大学院、ハーバード大学大学院で
約8年間もの間、政治学を中心に研究活動を続けてきた藤井先生は
各分野で、一流の学者たちに師事してきました。例えば、、
哲学のジョン・ロールズ教授(政治哲学の分野で大きく貢献した『正義の理論』の著者)、
政治発展論のサミュエル・ハンティントン教授 (世界を文明と文明の対立で描いた『文明の衝突』の著者)、
社会学のエズラ・ボーゲル教授 (翻訳書が日本で13万部売れた『ジャパン・アズNo1』の著者)、
など、それぞれの分野を切り開いてきた世界的に有名な「知の巨人」たちです。
そこで藤井先生が、外交史や政治思想の議論をする中で感じたことは、
文明論の議論が活発に展開されているということでした。 藤井先生は、当時をこう振り返ります。
「例えば、アメリカ外交の話をしていても、他の国との関係を遡っていく必要があるため
まずは比較文化論になり、やがては比較文明論に発展していくんです。 一流の学者ほど、文明史家でもあり、 文明の歴史についての教養と見解がある。
だから国際関係といっても単に国家と国家の関係だけではなくて、
文明と文明のぶつかりあいということが長い歴史の中で起きてきている。 今の目の前の現象は、その中における現象である。 そして、文明論において、歴史から学んだことを未来に投射すれば、 それはすなわち「未来学」にもなるということです。」
アメリカの一流大学で、文明の歴史について深く探究を続けてきた藤井先生。ハーバード大学大学院を卒業後は、現在に至るまで毎月欠かさず会員制レポートを発行し、 リーマンショック、バブル崩壊、トランプ大統領の当選といった重大な未来予測を次々と的中させてきましたが、 実は、この正確な未来予測の裏側には、文明という最も大きな視点で国際関係の流れを分析するという、
アメリカ留学時代に培った知識・技術があります。
つまり、この文明論こそが、藤井先生の未来予測の土台・原点であり、ここでお伝えする内容は、藤井先生の現時点での集大成といっても過言ではありません。